家族機能のアセスメント法
FFFS日本語版Ⅰの手引き
神戸大学大学院保健学研究科家族看護学分野(家族支援CNSコース)教授
法橋 尚宏 編著
- 定価:1,620円(本体 1,500円+税)
- 頁数:56
- 仕様:1C・B5(182×257mm)
- 発行日:2008年9月
- ISBN:978-4-903320-03-8
概要
「家族機能研究」の推進と「家族機能学」の確立にむけて
家族看護学は,家族の機能,その中でもとくにセルフケア能力の維持・向上を支援するための実践科学である.FFFSは家族看護学研究者によって開発された自記式の家族機能尺度であるという特徴があり,さまざまな言語に翻訳され,わが国を含めて多国で利用されている.家族機能研究により生み出されるエビデンスは,家族機能を包括的に評価・評定し,家族支援の焦点を定め,そこに働きかけるという家族支援につながる.(本書,著者挨拶より)
目次
【序章】Overview of Feetham Family Functioning Survey (FFFS)
【第1章】家族機能学」の確立と用語の操作的定義
- 「家族を看護学する」ことの検証
- 家族機能研究で用いる用語の操作的定義(法橋の私論)
【第2章】FFFS日本語版Ⅰの構成と内容
- 家族エコロジカルモデルに準拠したFFFS
- FFFS日本語版Ⅰの内容
- FFFS日本語版Ⅰ開発時の信頼性と妥当性
【第3章】FFFS日本語版Ⅰを用いた調査の実施
【第4章】スコアリングの方法
- 家族機能低下の定量法の基本的な考え方
- 家族機能充足度得点と家族機能重要度得点の算出
- 分野別d得点,分野別c得点の算出
- 総d得点,総c得点の算出
- 項目平均得点の算出
- 得点の計算例(欠損値がない場合)
- 得点の計算例(欠損値がある場合)
- 統計解析ソフトウェアの活用と欠損補間
【第5章】スコアリングとアセスメントにあたっての留意点
- 子どもがいない家族などの場合のスコアリング
- 配偶者がいない場合のスコアリング
- 家族看護介入の優先度が高い項目の判断
- カットオフ値
【第5章】スコアリングとアセスメントにあたっての留意点
【第6章】自由回答型質問の内容分析
【第7章】家族機能のアセスメントの実例
- FFFSを用いた家族機能研究
- 家族機能研究の今後の課題
【第8章】FFFS日本語版Ⅰの使用許諾
- 使用許諾にあたっての必要事項
- 開発・著作権者の連絡先
- 引用文献
- 付録1 FFFS日本語版Ⅰ(第2版)
- 付録2 FFFS中文版Ⅰ
- 付録3 FFFS日本語版Ⅰを用いた主要な文献リスト