2018年4月からの精神障害者の雇用義務化に向け、就労支援はますます重要となってきます。米国で1990年代前半に開発された「IPS(Individual Placement and Support)」は、我が国でも厚生労働省により研究が進められており、一般就労率の向上などの有効性が実証されています。IPSは科学的に効果的であると証明された事実や根拠に基づいた援助プログラムであり、これからの就労支援モデルとして注目されています。本書は、Q&Aの形式で具体的な事例を交えながらIPSの基本原則をわかりやすく習得できるように構成されており、IPSに関する50の質問に当事者や実践者、研究者が自らの実践や体験に基づいて回答しています。当事者と家族、就労支援のスタッフだけでなく、企業の人事担当者も必携の一冊です。