札幌農学校とキリスト教
大山 綱夫 著
- 定価:3,888円(本体 3,600円+税)
- 頁数:372
- 仕様:A5判
- 発行日:2012年7月
- ISBN:978-4-903320-24-3
概要
ウィリアム・スミス・クラークら、19世紀アメリカ北部のプロテスタントのエートスを生きてきた科学者・教育者によって主導された札幌農学校(北海道大学の前身)は、内村鑑三や新渡戸稲造ら近代日本の精神的指導者を生み出したばかりでなく、札幌をニューイングランドのカレッジ・タウンに似たまちに仕立てた。本書は、札幌農学校で展開された精神的営みと青春をそこで過ごした学生たちの軌跡を実証的に辿り、当時の知的・精神的文脈のなかに位置づけようとする試みである。
主な目次
- 第一章 札幌農学校とキリスト教
- 第二章 札幌農学校のキリスト者
- 第三章 W・S・クラークの評価を巡って
- 第四章 初期札幌農学校と進化論
- 第五章 佐藤昌介と宮部金吾 -札幌農学校の歴史を生きたキリスト者-
- 第六章 内村鑑三と新渡戸(太田)稲造のアメリカ滞在期体験
- 第七章 札幌独立基督教会 -内村鑑三・大島正健・新島襄-
- 第八章 日清・日露戦間期の内村鑑三 -非戦論への道-